全日本ロードレース選手権All Japan Road Race Championship

RACE REPORT

Round02

4/25Sat -4/26Sun

ツインリンクもてぎ(栃木県)

コース全長4.801Km

テストで自己ベストを更新

 4月20日・21日に三重県鈴鹿サーキットで、全日本ロードレース選手権第2戦NGKスパークプラグ杯鈴鹿2&4大会が行われた。このレースにMuSASHi RT HARC-PRO. Hondaから水野 涼が参戦した。

 開幕戦もてぎのレースの翌週には鈴鹿サーキットでメーカーテストが行われ、チームはこれに参加。今年型のマシンで初の鈴鹿走行となった水野はここで自己ベストタイムを更新し、良い流れでレースウイークを迎えることができた。

 第2戦は毎年恒例の四輪フォーミュラと同時開催の2&4スタイルでレースが行われる。4輪フォーミュラマシンは2輪と異なり、タイヤをラバーを路面に擦り付けて走ることから、2輪はこのラバーが付着することによる路面コンディションの変化に大きく影響を受ける。そのあたりの調整が、レース結果に大きく響くのだが、水野はやはりこれに手こずり、1週間前に出したタイムに及ばない2分7秒台のタイムで金曜日のART合同テストを終えることとなった。今回のレースウイークは開幕戦同様晴れマークが続き、雨の心配をせずにスケジュールを消化することができた。

4/25 Sat 予選 天候:晴れ 路面状況:ドライ

JSB1000

水野 涼

予選3位 Race1 3位

ST1000

名越 哲平

予選1位 Race1 2位

予選でさらに自己ベスト更新

 翌日の土曜日は午前中に予選が行われ、午後に第1レース、さらに日曜日に第2レースというタイムスケジュールが今回は組まれている。  前日のテストを踏まえ、チームは路面コンディションへの対策を施して予選に臨み、水野はやっと本来の走りのリズムを取り戻し、2分6秒から自己ベストを更新する2分5秒745と自身初の5秒台をマーク。この自己ベストが第1レースの、セカンドベストが第2レースのスターティンググリッドとなることから、第1レース6位、第2レース5位からスタートすることになった。
4/26 Sun 決勝 天候:晴れ 路面状況:ドライ

JSB1000

水野 涼

Race2 1位

ST1000

名越 哲平

Race2 1位

第2レースは4位

 気温23度、路面温度43度(ともに手元計測)と暑さも感じさせるコンディションの中で第1レースがスタート。水野はまずまずの飛び出しで1周目6位、3周目には5位にアップ。さらに上位をねらおうとしたところでマシンにトラブルが発生してしまい、ペースダウン。それでもなんとかライディング面でこれをカバーする走りを見せ、完走して8位チェッカーとなった。チームはすぐに対策を施し、翌日朝のウォームアップ走行ではまだ路面温度が低い状況ながら、2'6.945と6秒台へ入れる速さを見せる。
 迎えた第2レースでは絶妙のスタートを切り、オープニングラップを3位でクリアすると、2周目には2位にポジションアップ。そのまま後続を従え、4周目まで2位のポジションでラップする速さを見せる。トップの高橋 巧選手は完全に独走態勢に持ち込み、水野はその後ろ5台での2位争いに加わる。5周目には一気にその集団の後ろとなる6位まで順位を落とすが、そこから着実にポジションを上げ、10周目5位、ラスト3ラップに4位へ。ラストラップの1コーナーでは3位に上がるがすぐ抜き返されテールtoノーズで最後のシケインへ。前に出るトライを見せた水野だが、抜けきれず、僅か0.045差で4位となった。

Team Comment

本田重樹監督

事前テストで自己ベストを更新した涼は予選でさらにタイムを上げ、良い感じでレース1に臨みました。スタートも良く、上位でレースが出来るところでしたが、2ラップ目から電気関係にトラブルが発生し、各制御がまったく効かない状態になり、コーナー進入のエンジンブレーキや立ち上がりのトラクションコントロールも不能になってしまいました。でもそんな中で粘り強く走り、8位でゴールしたのはチャンピオンシップポイントの上で今後につながります。レース2では前日のうっ憤を晴らす勢いが有り、一時、巧に続きワン・ツーの走りを見せました。巧は更にペースを上げて逃げたため、セカンドグループで2位争いをしたのは涼にとって今後のレースで自信につながると思います。結果的に最終のシケイン入り口ではじき出され表彰台を逃しましたが、トップグループを争えた事は収穫だったと思います。