アジアロードレース選手権Asia Road Race Championship

RACE REPORT

Round01

3/07Sat -3/08Sun

Sepang International Circuit(MALAYSIA)

コース全長Km

安定したコンディションの開幕戦

2019 年開幕戦が4 月6 日・7 日に栃木県ツインリンクもてぎで開催された。
このレースへJSB1000 クラスにはMuSASHi RT HARC-PRO. Honda から水野 涼が、J-GP2 クラスには名越哲平が参戦した。
3 月27 日、28 日に事前テストがツインリンクもてぎで行われ、チームは翌週のレースに向
け精力的にテストを行った。
今回のレースウイークは開幕戦ということから、通常より一日早く木曜日に特別スポーツ走行が設けられ、ここからスタートとなった。朝晩はひと桁台に気温が下がるものの、日中は半袖でも過ごせるほどの暖かさ。天気も安定しており、最高の開 幕ウイークとなった。

3/07 Sat 予選 天候:晴れ 路面状況:ドライ

ASB1000

榎戸 育寛

Race1- Race2-

名越がP.P. 獲得

木曜の特別スポーツ走行、金曜日のART 合同テストを順調にこなし、土曜日は予選とさらに、JSB1000 に関しては2 レースが開催されることから、その第1 レースが午後にスタートされる。
JSB1000 の水野はウイーク中のセットアップにやや手間取ったものの、金曜日の午後に1'49.373 のタイムをマークして7 番手に浮上。土曜日の予選ではその流れでタイムを詰め、1'49.054 で8 番手となった。予選のベストタイムが第1 レースの、セカンドベストが第2 レースのそれぞれスタート位置となる。水野はセカンドベストが1'49.313 のため、第2 レースも8番グリッドからスタートとなった。 J-GP2 クラスの名越はテストからの好調さを維持し、1'53.261 でポールポジションを獲得した。

3/08 Sun 決勝 天候:曇り 路面状況:ドライ

ASB1000

榎戸 育寛

Race1- Race2-

名越優勝!水野両レースとも6 位

土曜日午後のJSB1000 クラス第1 レースでは、水野が絶妙のスタートを切り4 番手で1 コーナーへ飛び込んでいく。上位が1'54 秒台から49 秒台へタイムを上げていくと、徐々にトップグループから離される水野だが、それでも59 秒台を維持し、4 周目5 位、6 周目6 位と上位をキープする。
結局、23 周で戦われる第1 レースは6 位のポジションでフィニッシュ。まずまずのシーズン滑り出しとなった。

翌日は雲こそ多いものの雨の心配はなく、ドライコンディションで全クラスの決勝が行われた。J-GP2 クラスの決勝では、ややスタートで出遅れた名越だったが、すぐにトップを奪い、オープニングラップを先頭でクリア。そのまま後続を抑え、見事ポールtoウインで第1戦を勝利した。
JSB1000 クラスの第2 レースでは、水野がまたしてもうまいスタートダッシュを見せ、上位に加わって序盤を展開。  一時8 位まで順位を落とすが、前車2 台がバトルしてタイムを落とす展開を冷静に見て、この2 台が絡んでラインを外したところを見逃さずにパスして6 位にポジションアップ。そのまま後続を抑え、第1 レースに続く6 位でチェッカーとなった。

Team Comment

本田重樹監督

「JSB1000 の水野のレース1・2 ともに6 位の結果は、点数を付ければ及第点?と言えなくもないですが、水野の目指すものはもっと高いところにあるはずで、先輩ライダーを従えて走っている時にプレッシャーと感じず、チギッてやるくらいの気持ちで臨めるようになれば、もう1ランク上の走り、リザルトが得られると思います。レース1 のスタートダッシュは見事で、後は得られたポジションキープが課題です。J-GP2 クラスの名越は、昨年悔しい思いをした予選から闘志をむき出しにしていました。コースレコードを狙いましたが及ばなかったのは本人の今後の課題として取っておきます。レースはポールから他を寄せ付けない強さがありました。
特にレース終盤のタイムを落とさない走りが光りました。今年で最後になるJ-GP2 クラスチャンピオン目指して欲しいものです。」

水野 涼

「今年の仕様のバイクに乗り始めたのは、もてぎの事前テストからです。これまでの乗り方ではうまく走らせられないので、とにかく自分のできることをやろうと、そのことに集中しました。
レースウイークに入って木、金とセットアップがうまくいかず、金曜日の2 本目でテストの状態に戻したらすぐタイムアップしたので、そこがちょっともったいなかったです。両レースとも6 位入賞と、最低限の結果は残せたかなと思います。トップ3 はちょっと抜きん出ていて今すぐに追い付くのは難しいですが、目の前の4位、5位争いは、タイムを見ても差はありませんし、まずはそこに加わっていきたいと思います。」

名越哲平

「テストから走りの感触は良くて、サスペンションやブレーキなど変更されたものを確認しながらレースに向けて準備を進めました。予選の目標は52 秒台へタイムを入れることだったのでそれができずに残念ですが、結果的にはポールto ウインなので、そういう意味では良いレースウイークでした。どんな状況でもタイムをもっと上げられるようになれば走りのレベルも上がると思うので、さらに意識を高く持って走行に臨みたいと思います。」